Spoon リレー・エッセイ #3

Text by 非公開: 村上 武康

”この際だからお互いの精神距離を
ほんの少しだけでも良いから
縮める試みをしてみよう。”

前回の緊急事態宣言中、
代表である伊藤のこの言葉から始まったSpoon リレー・エッセイ


3回目の紹介となる今回は、経理部・村上武康のエッセイです。
お時間ある時に、どうぞ。


* * * * * *
ついに回ってきてしまったバトン。。
この際、あまりしてこなかった自己紹介でもしようかと思います。


私はスプーン中途入社組です。
大学を卒業して最初に働き始めたのは某劇団でした。
といっても劇団員ではなく、運営スタッフとしてです。
俳優達のマネジメントが仕事で、主にアニメのアフレコや外国映画の吹き替えを担当してました。
この仕事は8年程続いて、私のスプーンでの社歴より長いです。


そして30歳を迎えるあたりで、この年頃によくある「本当にこのままでいいんだろうか」などというよく分からない不安感に襲われ、「ビジネス」を勉強しようと会社を退職してしまいました(アホです)
漠然とした「ビジネス」という言葉を前に何か具体的な行動をすべく、なんとなく「簿記」を始めました。するとこれが中々おもしろくて、無職で時間もあるもので毎日ゲーム感覚で勉強しておりました。1年程そんな生活をしており、この頃になるとだいぶ「簿記」というものを修得してきたな、という実感がありました。しかし貯金は限りなくゼロに近づき、働かなくてはいけなくなりました。せっかく簿記を勉強したのだから「経理」の仕事を探しました。
そして入社したのが、スプーン、ではなく外資系ITソフトウェア会社の経理職でした。
大学時代、バイト代のほとんどを自作PCにつぎ込むほどコンピュータにハマっていたので次の職場はITだ!と決めてました。


当時のその会社はベンチャー気質たっぷりで休日もロクに無く、半年で社員が三分の一入れ替わるような職場でした(今はたぶん違うと思います)
私は金もなく、30歳過ぎてゼロから経理を教えてもらう機会も貴重なので2年程ほぼ休まず働きました。わりと経理の流れがわかってきたけど、体力と精神力が限界だと思い詰めていた頃に、大学の先輩である矢野さんから、経理とITが分かる奴としてスプーンに誘っていただきました。
これが6年程前で、現在に至ります。

 

Connecting The Dot's

 

突然ですが、Apple創業者の一人スティーブジョブスの言葉で私の好きなフレーズの一つです。
点(dot)と点 (dot) をつなげろ。が直訳でしょうか。
コンピュータという 点(dot) にカリグラフィー(日本でいう書道)の美しさという 点(dot)を結びつけて美しいフォントを持つMacが誕生したという話があります。
情熱を注いでやってきたことが点となり、その時は何の役に立つかわからなくても、将来それらの点が繋がってInnovationを起こす。しかし先を読んで点と点をつなぐことはできず、できるのは振り返って初めてできることだ。とジョブスは言ってます。
(※詳しくはあまりにも有名なこちらのスピーチを御覧ください。このスピーチの2年後にiPhoneが誕生します。)


私は何回生まれ変わってもジョブスの足元にも及ばないのですが、「Connecting The Dot's」 を思い出すと勇気がでます。
大学時代に夢中になったコンピュータや部活での人間関係、無職の時にハマった簿記などが繋がって今のスプーンでの自分になっているのかなと思います。

今は自分にとってたくさんのDotを作るのに好機ではないでしょうか?
好きなことに情熱を注ぎ、信じることが人生に違いをもたらす、とジョブスは言っております。
私もこのスピーチを完全には消化していないのですが、 「Connecting The Dot's」の精神で今のこの難局を乗り越えて行きたいと思っています。

最後に、これもあまりに有名なジョブスのスピーチからの引用で〆たいと思います。


Stay hungry,
stay foolish → home!